No.61

2014-05-13

株式会社大上鞄店

代表者
大上好子
創業
1946年
業種
鞄、革小物販売
住所
神戸市中央区元町通1-4-11
電話
078-331-3962
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伝統と革新の融合

親子2代にわたって愛用される鞄店
 大上鞄店は1946年に義父・大上福太郎さんが、前身である大岩商会を引き継ぎ、大上商店(現大上鞄店)と商号変更したことに始まる。
 元町商店街にある本店は、面積250㎡以上と鞄専門店としては全国有数の売り場面積を誇る。上質の鞄や革小物を幅広く取り扱い、修理・メンテナンスなどアフターサービスにも定評があるため、親子2代で愛用するお客も多い。

商品開発を通じ見つけた老舗の課題
 3代目社長の大上好子さんは急速にネット販売が普及する中、同店でしか買えない商品の必要性を感じていた。そこで、2004年の元町商店街誕生130周年にタイミングを合わせて「HAJIME2004 大上鞄店オリジナルボストンバッグ」を製作。2009年に「神戸セレクション」認定商品に選ばれ、各種雑誌などでも紹介され好評を得た。
 しかし、長男で専務の悠介さんは、まだ物足りなさを感じていた。老舗の看板を守るがゆえに、商品の仕入れ・製作には「高品位」「長く使える」「品質と価格のバランス」にこだわってきたが、一方で無意識のうちに冒険心を失っていたことに気付いたのである。

個性あふれる新製品で新しい顧客を開拓
 そこで、悠介さんは皮革メーカーや鞄職人などの力を借りて新商品を開発することを決断。今では、重さわずか300グラムで30キロまでの荷物が入り水洗いもできるトートバックや、貴重な石垣牛の革を使った色鮮やかな名刺入れ、栃木レザーを使ったショルダーバッグなど、お客の購買心を揺さぶる商品が店内に並ぶ。こうした取り組みは女性客など新たな顧客層の獲得に大きく寄与している。
 長年受け継がれてきた伝統を守りつつ、ユニークな発想力でさらなる革新に取り組む大上鞄店に今後も注目していきたい。

(経営指導員 藤原康展)