No.62

2014-05-13

有限会社三好商店

代表者
三好 成和
創業
1935年
業種
酒小売・飲食店
住所
神戸市東灘区御影本町2-15-18
電話
078-851-6581
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地域とともに歩む老舗酒屋

◆灘の酒蔵を下支えしてきた老舗
 阪神御影駅の南側すぐの老舗酒屋、三好商店。創業は1921年の日本酒全盛期に、祖父・三好義一さんが興した「酒類媒介業」に遡る。義一さんは灘の酒蔵に対し、生産量が不足した際に他の産地の酒蔵からお酒を調達する仲介業を営んでいた。
 1935年、祖母・しげのさんが酒店を始め、64年には当時まだ珍しかった3階建てビルを建設。その後、1階に小売店、2階で立飲み処を始めると店はお客の活気に溢れるようになった。
 年少期から家業を手伝ってきた代表取締役の三好成和さんは、大学卒業後、大手洋酒メーカーに就職。10年のキャリアを積んだ頃に身内の不幸が重なり、急遽、三好商店に戻ることになった。

◆「立飲み」と「BAR」、柔軟な対応で難局を乗り切る
 事業継承後、酒類業界は大きな転換期を迎える。2001年から酒類販売免許の規制緩和が段階的に進み、06年に自由化された。24時間営業のコンビニや安値攻勢をかけるスーパーの参入に、同業者の多くが廃業や業態転換に追い込まれた。同社の店頭売り上げも従来の60分の1に激減した。
 この難局を乗り切るため、三好さんは配達営業に注力した。明るい人柄ゆえに取引先からの紹介も多く、顧客も順調に増やしていった。
 一度は閉めた「立飲み」も再開。1階のわずか3坪のスペースだが、家庭的なアテと手頃なお酒を提供し、連日満員となった。2階にもBARを併設し、全体の売り上げに貢献している。

◆常に“チャレンジ精神”を忘れない
 現在54歳の三好さんは、「取引先に誘われ1年半前からギター担当でバンドを始めた」と苦笑する。「50歳でフルマラソン、トライアスロンにも挑戦した。振り返ると、これまでも常に何かに挑戦してきた」。
 家業と様々な公職で日々東奔西走する三好さんは、地域の子どもたちのために何かしたいと、夏には大イベント「沢の井夜店」も主催するなど地域貢献にも熱心だ。
“何かを始めるのに遅すぎることはない”をモットーとする三好さんの挑戦はこれからも続く。

(経営指導員 小林和弘)