No.63

2014-07-03

キノヤ

代表者
岸本明美
創業
1953年
業種
化粧品小売業
住所
神戸市長田区菅原通3-203-7
電話
078-575-5739
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「元気、やる気、その気」の精神

女性の社会進出を追い風に
大病で公務員を早期退職した岸本伊三夫さんが、夫婦で化粧品小売店を菅原商店街で創業したのが始まり。近隣にはケミカルシューズの事業所が集積しており、そこで働く女性従業員を中心に店内は賑わった。大晦日でも家の用事を終えた女性らが、正月準備で化粧品を買うために立ち寄るなど、年中客足は途切れなかった。女性の社会進出と高度経済成長を追風に、売り上げを順調に伸ばした。

お客の心を読む
現代表の岸本明美さんは創業者の義理の娘にあたる。店に顔を出すうちに馴染み客が徐々に増え、自然な流れで家業を手伝うようになった。最初は、人の顔を触ることに抵抗があったが、肌に触れることでお客との間に信頼が生まれることに気付き、エステティシャンの資格を取得し無料レッスンを始めた。
成功した試みの一つに「マイポケット」がある。店内にお客のポイントカードの保管スペースを設けるサービスだ。お客はポイントサービスを好むが、財布がポイントカードでかさ張るのは嫌がる。一方で、カードを携帯していない時はポイントが貯まらないので、買うのをやめようとする心理が働く点に目を付けた。

健康な体づくりをサポートする店に
岸本さんは、「元気、やる気、その気」という言葉を大切にしている。まず、スタッフが“その気”になり、やってみて楽しいと意欲を持ち、知識・技術を高める努力を怠らないことが不可欠と考える。その上で、キノヤに行けば元気になれる、困ったことがあれば相談に行ける、と思ってもらえる店づくりを目指している。
これからの高齢化社会に向けて、医療機関に頼らない健康な体づくりをサポートできる店が求められる。「自分が心地良く感じること、人にして欲しいと思うことをお客に提供していけば喜ばれるはず」と笑顔を見せた。

(経営指導員 納田秀史)