No.57

2013-12-05

白塚商事株式会社

代表者
白塚 雅敏
創業
1751年
業種
不動産仲介(賃貸・売買・管理)
住所
神戸市東灘区岡本1-9-9
電話
078-453-3151
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人と人を紡ぎ、地域・地縁を重んじる老舗の経営

◆江戸時代から受け継がれる隠れた老舗

 お洒落なイメージで知られる東灘区・岡本商店街の一角で、不動産仲介業を営む白塚商事。創業は江戸時代中期にまでさかのぼり、250年以上の歴史をもつ。「不動産」という言葉がなかった時代から、灘酒・灘五郷の中心地である東灘で地場産業の発展とともに歩んできた。

 当時、清酒の原料である酒米や、精米に使う水車の管理を行っていたことが同社のルーツ。家業として連綿と業歴を重ね、現社長白塚雅敏さんの父・勝信さんが昭和52年に法人化した。雅敏さんは初代の善左衛門さんから数え10代目に当たるという。

◆顧客のために、労を惜しまない姿勢を貫く

 大学卒業後、銀行系不動産会社に就職した雅敏さん。6年間、不動産売買・仲介の経験を積み、白塚商事に入社。勝信さんから不動産管理の手法を引き継ぎ、平成22年に社長に就任した。

 同社の基本方針は「常にお客様の立場になって、最善の提案をすること」。地域に根差した「街の不動産屋」として、古くからの地権者や大家からの土地や資産活用などに関する相談も多いが、「まずは信頼関係を築くことが大事」とお客が納得するまで何度も足を運ぶ。目先の利益に惑わされず、お客との息の長い付き合いを第一に考えることで実績を積み重ねてきた。

◆「絆と信用」を重んじる礎は揺るぎなく続く

 店舗を構える岡本地域は住宅地だけでなく商業地としても人気で、不動産業者が乱立する超激戦区。激しい競争に勝ち残るために、「人や地域との絆と信用」を大切にしている。雅敏さんは、「不動産の仕事は裾野が広く奥が深い。協力業者や同業者とのネットワークなしにはやっていけない」と語る。だからこそ「地域に密着し、顧客第一を守り通す。売買も仲介も、信用に基づく紹介によるところが大きい」と強調する。

 「絆と信用」。これまで十代にわたって受け継がれてきた同社の礎。この原点が揺らがない限り、同社の歴史はさらに連なっていくことだろう。

(経営指導員 小林和弘)