No.58

2013-12-27

有限会社兵庫サンヨー商会

代表者
八木 隆博
創業
1953年
業種
自動車整備販売
住所
神戸市兵庫区門口町1-8
電話
078-652-1055
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リース車両管理のパイオニア

幾多の経営危機を乗り越えて
 同社の歴史は先代の八木正蔵さんが、昭和28年に創業したことに始まる。創業4年目、不運にも関連会社が倒産し、その煽りを受け正蔵さんも窮地に立たされる。しかし、大ヒットしていた3輪自動車「ミゼット」の中古車販売・整備の仕事を取りつけ、昭和36年に兵庫サンヨー商会を設立した。

 続いて、スポットで始めた国鉄のディーゼル車両冷房装置の発電機メンテナンス業務に火がつき、主力事業として打ち込む。しかし、ほどなく鉄道車両の電化が進み受注が激減。気が付くと自動車整備のお客はほとんど残っていなかった。

リース車両管理との出会いは偶然に

 昭和53年、お客が営業車両を当時珍しかったリースに切り替えることになった。リース業は、一般の整備に比べ薄利だったため、参入する同業者は少なかったが、当時専務だった八木隆博さん(現社長)が参入を決意。徐々に管理台数は増え、平成2年には工場の収容台数の限界である500台に達したため、平成4年に現在の本社工場と付属の立体駐車場を建設した。新工場披露パーティの席上で、正蔵さんは突然、引退を表明し、隆博さんに社長のバトンが渡された。

従業員の定着率の高さが原動力

 「預かっている車両を一所懸命管理するのが一番の営業」と隆博さんは言う。お客が点検や整備で不便を感じる時間を極力減らす工夫を行い、リース車両管理業務を以前の5倍にまで成長させた。その原動力となっているのが従業員の定着率。隆博さんは、整備の際に従業員がかがんだり、車の下にもぐったりせずに自然な姿勢で楽に作業できるよう現場を改善するなど、常に社員の目線に立った環境整備を行っている。また、給料体系も高水準に設定しているという。

 隆博さんは創業から今日までを振り返りながら、「多くの危機を克服してきた。時代の変化のスピードはさらに早まっているが、今後を担う従業員には、いかなる時も変わることのない整備士としての誇りをもって働いてもらいたい」と顔を輝かせた。

(経営指導員 藤原康展)