No.79

2015-06-01

有限会社ヤノテクニカルラボ

代表者
矢野正春
創業
1978年
業種
歯科技工
住所
神戸市西区秋葉台3-9-13
電話
078-994-8002
ホームページ
http://www.yano-lab.com/
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患者の喜びのために

◆26歳で独立、創業
 代表取締役の矢野正春さんは「技術を身につけ独立したい」と、18歳の時から義兄が経営する歯科技工所で働きながら専門学校に通った。20歳の時、国家資格である歯科技工士に合格。
 その後、専門学校で知り合った明美さんと結婚すると同時に、26歳で独立、開業。同業者だった二人の義兄と友人から歯科医院を紹介してもらうなど、人の縁に支えられ、スムーズなスタートを切った。

◆ただ患者の役に立ちたいという思い
 患者から直接感想を聞ける機会はほとんどないが、集配で歯科医院を回った際に稀に耳にする「装着したらよく噛めるようになった」「長年使い続けている」という声が仕事の支えとなっている。

 阪神・淡路大震災の時には、入れ歯を失くして困っている人が数多くいた。「きちんと喋りたい、食事をしたい」という声に応えるため、寝る間を惜しんで仕事をし、素早く届けた。自分の培ってきた技術が被災者支援につながったという自負を持つ。

◆家族で協力して技術を磨く
 「家事も仕事も二人三脚」と妻の明美さんには絶大な信頼を寄せる。また、歯科技工士の長男・俊介さんは、機械メーカーや材料卸等が開催する業界の展示会に積極的に参加し、後継者としての技術を磨く。

 先進医療の歯科用CAD/CAMシステムが一部保険適用になったことを受けて、今後は最新技術も少しずつ取り入れる予定だ。
 「どんなに機械化が進んでも、研磨・調整など、最後は職人の腕が必要。これからも家族が力を合わせ、技術の向上に絶えず励まなければならない」と、職人としての自信と誇りをのぞかせた。

(経営指導員 納田秀史)