No.60

2014-05-13

有限会社サロンドホープ

代表者
入鹿保弘
創業
1969年
業種
理容・美容室
住所
神戸市垂水区学が丘3-4-128
電話
078-781-0892
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顧客視点のサービスで地域に愛され続けるサロン

◆抜群のカット技術で地域随一の人気店に
 1969年、代表取締役の入鹿保弘さんは現在地に理容室を開店した。開業時は、神戸のベッドタウンとして開発が進む地域だったこともあり、店内は徐々に家族連れで賑わい始めた。
 頭の形や輪郭の違いに合わせた正確無比なカット技術は評判となり、地域随一の人気店に成長を遂げた。入鹿さんは「何気ない世間話から普段の生活や好みを把握し、最適なスタイルに仕上げるのが床屋」と昔ながらの職人気質を漂わせる。

◆顧客視点のサービスで店舗の魅力を高める
 1999年、神戸掖済会病院に2号店を出店。女性患者の利用が多いため、理容師の妻・和代さんと美容師で長男の嫁・和代さんに店舗づくりを任せた。ガン治療で頭髪を失った患者の声を受けて、頭皮に付着させる“毛髪シート”を導入すると評判になった。入鹿さんは「理容技術で患者さんを元気づけられる喜びとともに、病院内の理容室が果たすべき使命を感じた」と振り返る。
 また、近隣に学校が多い地域性に着目し、小中学生を対象にくじ引きで玩具が当たるサービスを始めると、放課後は子供で賑わうようになった。このサービスは長年親しまれ、親子で利用するお客も多い。最近では、高齢化に対応し無料送迎も始めるなど、顧客視点に立ったサービスは地域住民の支持を集めている。

◆家族経営の強みを活かし地域密着型サロンへ
 理容業界では後継者問題が深刻化しているが、同店では「神戸市優秀技能者表彰」を受賞した長男の修治さんが店の看板を背負い始めている。父親譲りの卓越したカット技術に加え、若い感性を生かしたデザイン力が店舗に新たな魅力を吹き込んでいる。
 入鹿さんは「若い客層が増えて幅広い世代で賑わうようになった」と微笑む。また、長女の順子さんは隣に美容院を構え、シェービング技術を活かした顔剃りに取り組むなど、理美容一体となったサービスが評判になっている。家族経営の強みを発揮し、地域に密着したサロンは輝きを放ち続ける。

(経営指導員 髙森良明)