No.99

2016-03-22

名谷産業株式会社

代表者
藤原 義剛
創業
1980年
業種
公衆浴場
住所
神戸市垂水区名谷町2255
電話
078-794-3800
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天然温泉を生かし、地域の人々に喜ばれるサービスを

◆ガソリンスタンドをゼロから立ち上げた経営手腕
 神戸市垂水区を流れる福田川沿いには飲食店や車のディーラーが立ち並ぶ。その一角に、名谷産業㈱のルーツであるガソリンスタンドがある。代表取締役の藤原義剛さんは20年勤めてきた消防士の仕事にピリオドを打ち、1980年に名谷で創業。持ち前の体力と気力でがむしゃらに働き、地域に愛されるガソリンスタンドを育て上げた。
 地元商業者等からその経営手腕を買われた藤原さんは、名谷に古くから湧き出る天然温泉「玉子温泉」を活かしたまちの賑わいづくりに取り組むことになった。

◆「湯あそびひろば 柚耶の里」をオープン
 温泉経営は多大な労力と莫大な資金を要するが、チャレンジ精神の旺盛な藤原さんは周囲からの後押しもあり、公衆浴場の経営を決意する。完成間近で阪神・淡路大震災にも見舞われるが何とか乗り越え、95年4月に「湯あそびひろば 柚耶の里」をオープンした。
 震災で疲弊した人々の心身を癒すため、また支援してくれた地域の人々への感謝の気持ちも込めて、オープンから3日間を無料開放としたところ、予想をはるかに超える来場があった。その後もほぼ24時間、来場は絶えることがなく、1日2,000名を超える人気温泉施設へと成長した。

◆変わらぬ顧客への思い
 月日は流れても、顧客への思いはオープン当初から変わらない。一日も欠かさず通う人、親と同じように今は自分の子どもを連れて通う人、毎日さまざまな顧客が訪れる。それら全ての人に満足してもらえるように、スタッフは常に最高のパフォーマンスを心掛ける。
 時には家族のように、時には良き相談相手として顧客に接することで、大手スーパー銭湯にはないアットホームさを大切にしている。現在、藤原さんの右腕として、経理面からサービス面まで支えているのが娘の松本秀美さん。後継者として頼もしい存在だ。
 「お客様があっての公衆浴場。お客様にはいつも『気持ちよかった』と満足して帰ってもらいたい」と語る藤原さん。顧客第一の経営理念は次代へと引き継がれる。

(経営指導員 黒田雅夫)