No.59

2014-05-13

兵庫車輌株式会社

代表者
奥原一良
創業
1957年
業種
自動車修理販売・自動車部品販売
住所
神戸市長田区海運通8-1-4
電話
078-731-8585
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独自のパーツ開発で四輪駆動車愛好家の支持を集める

◆トラック整備事業での急成長を機に見えた課題
 タクシー会社に身をおいていた現会長の英一さんが1957年、兵庫区にトラック整備工場を構えたのが同社の始まり。当時は運送業界が活況を呈しており、トラック車輌の定期点検を中心に事業を拡大した。徹底した安全整備で取引先からの信頼も厚かった。しかし、長男の一良さんは、「大学時代に留学した米国で、車検の簡素化と低価格化を目の当たりにし、収益源として車検事業に依存するのはリスクが高いと感じていた」と当時の心境を振り返る。

◆お客の声に応える独自のパーツで新たな市場を開拓
 長田区への移転を機に、将来を見据えた生き残り策として、部品を企画・販売する部門「MASTER PIECE」を立ち上げ、四輪駆動車のパーツ開発に取り組んだ。現在、常務兼店長で一良さんの実弟である正之さんは、専門誌に掲載されるほどの四輪駆動車の愛好家であり、同じ愛好家達の「市販品では思い通りの乗り心地を味わえない」という不満を解消すべく、地元の鉄工所に助言を仰いで画期的なサスペンションを開発した。
 1993年、一良さんが社長に就任する頃には、パーツ市場で名声を得て部品に関する相談が次々に舞い込み始めた。「車検だけをやっていたら価格競争に陥っていた。新規開発にアンテナを張り巡らせてきた成果」と力を込める。

◆四輪駆動車の愛好家とともに歩み続ける
 同社には、四輪駆動車の愛好家から様々な相談が寄せられる。「どんな要望にも耳を傾けながら、新たなパーツを考える」と製品開発の秘訣を明かす。持ち込まれた車輌について、顧客と対話を積み重ね、最適な車輌づくりを一緒に考え抜く姿勢がお客からの揺るぎない信頼につながっている。
 昨年12月には、大阪モーターショーに独自のパーツを取り付けたFJクルーザーを出展した。「既製品にはないカスタムメイドの魅力を語り合うのが一番の楽しみ」と愛好家とともに歩み続ける同社の挑戦に終わりはない。

(経営指導員 納田秀史)