No.78

2015-01-15

みのりやケアセンター

代表者
桑山鉄男 
創業
1973年
業種
訪問介護サービス
住所
神戸市中央区東雲通5-2-1
電話
078-221-8548
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誰かのために役立つという想いを体現し続ける

◆幼少期に夢描いた呉服屋として創業
 神戸市民の台所として親しまれる「大安亭市場」は、明治時代中期に誕生した市内で最も古い市場である。代表の桑山鉄男さんは同市場の理事長を20年以上務めており、二足のわらじを見事に履きこなしている。
 幼少期から「呉服屋になりたい」という夢を持っていた桑山さんは、大阪の呉服屋で修業を積み、1973年に念願の「みのりや呉服店」を創業した。

◆父の教えを支えに逆境に打ち勝つ
 ところがオイルショックにより物価が高騰し、店頭から商品が消える事態となる。また、79年には近隣からの出火で店舗を焼失し営業不能になるなど、幾度となく大きな困難に見舞われた。

 逆境下で桑山さんを支えたのは、「働く(はたらく)は、端(はた)が楽(らく)にならなければ働く価値無し(自分本位ではなく、周囲が楽になるように、誰かの役に立つ働きをしなさい)」という父からの教え。以来、常に誰かの役に立つことを心掛けてきた。

 業界では外商に頼らず店売り一本で勝負する呉服店として注目されるように。また当時は珍しいビデオ撮影に商機を見い出し、初宮詣や七五三詣、ブライダルなどで撮影サービスを開始したところ大ヒットした。これまで撮影した数は800名を超える。

◆地域コミュニティーの核となる存在
 転機は2003年。行政主催の勉強会で、高齢化社会における市場活性化策として「福祉介護事業」を提案したことをきっかけに、自らが訪問介護サービス事業を手掛けることに。現在は妻の千代子さんが事業の中心となって、地域福祉の向上に取り組んでいる。

 時代の潮流を見据えて「呉服業」から「介護事業」へ。介護業界を取り巻く環境は厳しいが、事業の将来性、そして必要性を信じ「強い志と変化への柔軟な対応力」を武器に、「みのりや」ののれんは引き継がれていく。

(経営指導員 小林和弘)