No.88

2016-02-03

茶房 陶楽庵

代表者
北川 清敏
創業
1948年
業種
喫茶店
住所
神戸市垂水区神田町4-24
電話
078-706-0900
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“憩(いこい)”は“器(うつわ)”から

◆荒物屋から茶房へ
 知る人ぞ知る「茶房 陶楽庵」。JR垂水駅近くにある、築100年の民家を改装した一軒家カフェだ。
1948年に現代表の北川清敏さんの父・清一さんが、日用品雑貨を中心とした荒物屋を創業。長男である北川さんは73年から店を手伝い始めた。昔から興味のあった有田焼を取り揃えるようになり、いつしか店は陶器店として成長していった。
 こうした中、北川さんは阪神・淡路大震災で被害を受けた祖父の家を自らの手で2年かけて改装。再生した古民家で始めたカフェが「茶房 陶楽庵」である。

◆こだわりの陶器でおもてなし
 駅前の商店街を歩くと案内看板が1枚。裏路地に入ると目の前に店が現れる。店内には存在感のある立派な梁、庭の奥には竹林を眺めることができ、どこか懐かしい雰囲気が漂う。器にはもちろんこだわりがあり、お客は約100個並べられている陶器の中から、自分が使いたいカップを選ぶことができる。ドリンクとともにサービスの冷水もこだわりの陶器で提供している。北川さんは「自家製の甘味や軽食も取り揃えており、自宅のような雰囲気の中で、良い器を手にホッと和んでいただければ」と語る。

◆地元に愛される茶房として
 取材中にも買物途中の女性が「暑いから涼ませて」と来店。地元の人が気軽に立ち寄れる店であることが伺える。オープン当初から宣伝はしないと決めているが、新規の顧客は増えている。一度来店した顧客が新しい顧客を連れてくるからだ。最近では、口コミサイトでの評価の高さやテレビ局の取材も受けるなど、老若男女を問わず地元以外からの顧客も増えている。
 「満足して帰ってもらうことが一番大事。今後もおごることなくまごころを持って、お客様を裏切らないサービスを提供していきたい」と話す北川さん。地域の民生委員という立場からも「地元のコミュニティの場になれば嬉しい」とほほ笑む。

(経営指導員 黒田雅夫)