No.45

2013-06-19

有限会社磯小屋

代表者
郡司 征洋
創業
1974年
業種
飲食店(居酒屋)
住所
神戸市東灘区住吉宮町4-3-11
電話
078-843-2791
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お客がお客を呼ぶ“繁盛店” の理由

<常連客の写真で埋まる簾>
JR住吉駅から徒歩一分、黒塗りの一枚板に鮮やかな白抜き文字をあしらった看板が目印の居酒屋、「磯小屋住吉店」。
店主の郡司征洋氏は、宮崎県の中学校を卒業後、阪神間で複数の飲食店に勤め、調理人として腕を磨いた。昭和46年、西宮で食事処の開業を手始めに、昭和49年、JR摂津本山駅前で「磯小屋」本店を開業、昭和60年には隣接ビルに2号店をオープン。平成15年には3店目となる「住吉店」を構えた。
店内に掛けられた簾には、常連客の写真が所狭しと貼られ、天井まで棚一杯に並ぶ日本酒や焼酎のボトルキープの瓶で、店の繁盛ぶりがうかがえる。

<客が客を呼ぶ「飽きさせない」工夫>
創業以来40年の長きにわたり、好調な経営を続けてきた同店を支えるのは、300名を超える常連客の存在。その多くが家族同然の付き合いで、中には毎日通う“つわもの”までいる。常連客を引き付けるのは、素材本来の旨みを活かした季節料理の数々。味はもちろん、リーズナブルでボリュームにもこだわる。

常時150品以上のメニューを揃えているが、お客を飽きさせないために日替わりで10品ずつメニューを入れ替える徹底ぶり。加えて、その日仕入れた旬の食材を使い、お客の好みに合わせた逸品を即興で創り上げる「裏メニュー」も客を魅了する。
また、料理に劣らず客を虜にしているのが、温かな人柄と軽妙な話術で盛り上げる郡司氏の接客術だ。気さくに声を掛け、会社や人生の悩み相談も受けることもあるという。また、客同士が仲良くなるよう話題を振り、「顔見知り」を増やすことで、アットホームな雰囲気を作り出す。常連客が新たな客を呼ぶ好循環で、顧客の輪は自然と広がり、バーベキュー・旅行やゴルフなど様々な独自イベントも盛り上がる。

<衰えない事業意欲>
「自分に厳しく、他人にはめちゃめちゃやさしく」を信条に、現在、齢70にして、次なる出店を検討している郡司氏の事業意欲は、まだまだ衰えていない。客の歓声がこだまする店の簾には、今日も新たな常連客の写真が加わっていく。

(経営指導員 小林和弘)