No.86

2016-01-07

寿し秀

代表者
大川 順三
創業
1935年
業種
寿司・会席料理、配達、仕出し
住所
神戸市兵庫区御崎町2-2-7
電話
078-671-0598
ホームページ
http://www.sushi-hide.com/
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本物の味を追求して80年

戦前から続く下町の寿司屋
 兵庫区で店を構えて80年を迎える市内最古クラスの老舗寿司処「寿し秀」。
現代表の大川順三さんの父・秀雄さんが1935年に創業。戦後の50年頃には、寿司と仕出しの店として、現在の礎を築き上げた。

 63年、高校卒業後すぐに寿司職人として働き始め、現在まで一直線に鮨の道を歩んできた大川さんは「高度経済成長時代の波に乗り、地元企業への出前や、遠足・運動会などの学校行事で注文が殺到し、毎日多忙を極めた」と当時を振り返る。

こだわり抜いた食材と安全を提供
 「お客様の期待を裏切らない」という信念で、本物の味を提供し続ける大川さん。シャリは契約農家から仕入れる播州米、ネタは近海で獲れた新鮮な魚介類が中心。神戸名産最高級品の穴子と、吉野本葛でとろみを出す特性ダレは、他店では味わえない自慢の逸品。

 「常にお客様の健康を考え、安全な食材を提供したい」と、極力、有機減農薬食材を使用している。寿司に欠かせない生姜も丁寧な下処理で添加物を除去し、安全な食の提供に手間を惜しまない。

 店内に入って驚くのが、清潔感溢れる店内と調理具一つ一つが整理整頓された調理場。40年間連れ添う夫人の朝(あさ)貴さんが、日々細部まで清掃・洗浄作業を徹底し、衛生管理に細心の注意を払う。

 料理界の格言である「清潔な調理場からでないと、美味しい料理は生まれない」という言葉を体現し続ける姿に、老舗たる所以がある。

頑張れ!ヴィッセル神戸「サッカー巻」で地域貢献
 戦前から続く老舗寿司店として伝統の味を守り続ける一方、地域活性化にも果敢に挑み、若い顧客獲得にも力を入れている。

 店舗近くにあるサッカーJ1ヴィッセル神戸のホームスタジアム「ノエビアスタジアム神戸」で試合が開催される日は、店頭で弁当や寿司を販売。人気はボリューム満点の「サッカー巻」で、多い日は準備した約50本が完売する。

 低価格の波やチェーン店の攻勢、顧客の高齢化など、課題も多いが、「誠実さ」をモットーに老舗の味と心を磨く。創業80年目、今日も「寿し秀」の暖簾がかかる。

(経営指導員 小林和弘)