No.68

2014-10-20

ケルン

代表者
八木 久米子
創業
1969年
業種
喫茶店
住所
神戸市垂水区泉が丘5-8-23
電話
078-751-5081
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「心と心が触れ合う喫茶店」

〔念願の喫茶店を開業〕
 店主の八木久米子さんは、和田岬にある大手企業に勤めながら、当時ブームだった喫茶店を開業したいと一念発起。大阪心斎橋の喫茶学校で1年近く、喫茶店の運営ノウハウを学び、1969年、父から現在地の土地を譲り受けたことを機に開業した。
 山登りが趣味の八木さんは、大勢のお客が集まる店になるようにとの願いを込め、登山者が登頂の記念に山頂に積む石塚を意味する「ケルン」を店名に掲げた。

〔誠心誠意、お客を大事にする〕
 丁寧かつ心のこもった接客でお客が徐々に増えるなか、80年代に入ると、周辺地域に次々と住宅が建ち始めた。喫茶店でモーニングを食べるという習慣の広がりも追い風になり、連日100人を超えるお客にコーヒーを入れたこともあったという。
 ケルンの経営理念は顧客第一。美味しいコーヒーを追求するとともに、お客が心地よく過ごせるように店内の環境づくりにも力を注いでいる。
「厳選した豆を丹念に煎り、挽き、丁寧に入れること。誠心誠意、お客さまを大事にすることが、店の繁栄につながる」と力を込める。

〔夫婦で働く安心感〕
 定年を機に、夫が十数年前から店を手伝ってくれるようになった。「夫婦が一緒に働き、助け合えるということは心強く、気持ちの上でとても楽になった」と笑顔で語る。店という共通の宝があるからこそ、お互いを支えあい夫婦の絆が一層深まる。

 近年、全国チェーンの喫茶店が増えるなど、とりまく環境は大きく変化している。しかし、八木さんはこれからもお客が気持ちをゆったりと休めることができ、顧客の顔が見える個人経営の喫茶店の良さを追求していく。
 心と心が触れ合うような昔ながらの雰囲気を残した店内で、丁寧に入れたドリップコーヒーを飲める贅沢が永く続いていくことを切に願う。

(経営指導員 納田秀史)