No.91

2016-02-25

蓬莱精工株式会社

代表者
蓬莱正元
創業
1948年
業種
破砕脱水減容機・有機肥料製造装置製造販売
住所
神戸市西区玉津町今津611-2
電話
078-918-2531
ホームページ
http://www.houraiseikou.com/index.html
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ヒトが喜ぶものづくり

海から陸へと事業転換
 同社の歴史は、現代表取締役である蓬莱正元さんの祖父、憲次さんが小野市で蓬莱工作所を創業したことに始まる。当時は造船業が盛況で、機械部品加工を得意とした同社は、内燃機関連の受注に対応するため、長田区に拠点を移した。
 父である昇さんが経営を引き継いだのは1974年。造船の下請けは営業の必要がなく受注も安定していたが、会社の将来を考え、自社製品の製造・販売を目指し巨額の設備投資を行った。産業機械の設計から製作まで一貫した生産体制を構築したことで、取引先を大手ゴム工業メーカーなどに一新し、ゴム製品生産機械や試験機を世に送り出した。

念願の自社製品開発
 阪神・淡路大震災の後、同社は地元の重機械メーカーと共同で、もみ殻や剪定枝(ルビ:せんていし)などを肥料に変える装置を開発した。すると、完成直後から水分を多く含む野菜などへの技術応用を求める声が多く寄せられた。
 自社単独での研究開発が始まった。社長就任当初からの悲願であった自社製品の開発に向けて試行錯誤を重ね、遂に2000年、小型の破砕脱水減容機が完成した。時を同じくして食品リサイクル法が施行され、食品廃棄物の減量化・再生利用への動きが加速し、全国から注文が寄せられた。「これまで開発と失敗を繰り返してきたが、“ヒトの喜び”を求め、夢を持ってものづくりに励んできたからこそ、震災や鉄鋼不況を乗り越えられた」と昇さんは振り返る。

新・蓬莱精工の始まり
 今年9月、社長のバトンは三代目となる正元さんに引き継がれた。正元さんを中心に開発した最新の破砕脱水減容機は、限界と思われていた脱水効率の向上を実現。現在は、脱水した後の絞り汁の処理について研究を進めている。正元さんは、「機械メーカーとしてニーズととことん向き合い、お客様を心から満足させる製品を提供していきたい」と意気込む。新しいリーダーの下、今日も機械をフル稼働し、ヒトが喜ぶものづくりに励む。

(経営指導員 黒田雅夫)