No.50

2013-11-28

株式会社共栄電機製作所

代表者
相原 嘉久
創業
1951年
業種
産業用電気機械器具製造業
住所
神戸市兵庫区水木通3-1-12
電話
078-577-3741
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モノづくりとヒトづくり

強みは少量生産への対応力
 同社は創業当初、発電機を主体に製造していたが、現在は、変電所や通信基地局向けに、万一電力供給がストップした際に、一定時間、電力を供給し続ける装置の製造をおこなっている。
 社会インフラを支える製品は、いつ何時も正確に稼働する事が求められており、設置される場所に応じて1品1品がオーダーメイドとなる事が多い。そのため、これまで開発・製造・保守で関わってきた製品の種類は膨大な数に上る。「数多くの実績とノウハウ、少量生産に対応できることが当社の強み」と相原社長は力を込める。

ISO取得で社内を活性化
 2代目である相原社長の課題は、先代の父親の時代からコツコツと積み上げてきた同社の技術やノウハウを次世代に伝承することにある。そこで相原社長は、昨年ISO9000シリーズを取得し、個々の社員のノウハウを共有化することや、これまで曖昧であった権限と責任の明確化に取り組んだ。また、3S(整理・整頓・清掃)の推進にも力を注ぐ。「図面や社内文書がすぐ検索できるように整理すると、次は製造現場の徹底的な整理整頓を行った。結果として飛躍的に生産性が向上した」とISO取得の効果に胸を張る。

「半人前」社員を育てる
 ISOを取得したからといってモノづくりが誰にでもできるようになるわけではない。近年、どの業界でも即戦力を求め、自社で社員を育てるケースが少なくなっていることに相原社長は危機感を感じており、余裕があるうちにと、今年1月に若い未経験者を1人採用。「半人前」に育てるべく、社長と2008年入社の社員で指導している。「半人前」という言い方には、「教えられたことを淡々とこなせる人材だけではこれからの厳しい時代、会社も社員も生き残れない。
 社員には自分のやりたいことを見つけ、自主的に学んで、それを会社という舞台で実現してほしい」という社長の強い願いが込められている。モノづくりの現場における主体性を持ったヒトづくりが今後の同社を支えていく。

(経営指導員 藤原康展)