No.71

2015-01-14

株式会社ハイネリー

代表者
水本 克治
創業
1947年
業種
石鹸、化粧品製造
住所
神戸市西区福吉台2-10-13
電話
078-967-3146
ホームページ
http://hinery.co.jp/
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たゆまぬ開発努力で信頼を築く

◆地球と人に優しいせっけん
 1947年、現社長の父・水本久男さんは大手鉄鋼メーカーの研究部門を退職し、ドラム缶を窯代わりに石鹸づくりを始めた。戦後間もない頃で、生活物資が不足していたため、石鹸は作れば即完売したという。
 50年代後半に入ると洗濯機が普及し合成洗剤の時代となった。石鹸の売上げは激減したが、「地球と人に優しいせっけん」という会社理念を貫き、合成界面活性剤や蛍光増白剤などを一切使わない石鹸づくりを地道に続けた。

◆実演販売で、ハイネリーが大ヒット
 次々と同業者が廃業する中、生き残りを賭けて製品開発に取り組み、56年、食器・器物用石鹸クリーナーを開発。高級感のある練り状の石鹸という意味で商品名を「ハイネリー」とした。
 店に陳列するだけでは消費者に商品の良さを理解してもらえないと考えた久男さんは、商品サンプルを満載した車で、近畿圏内の婦人会会長宅を次々と訪問。食器の茶シブ、鍋の焦げ付きなどを磨いて回った。キズをつけずにしっかりと汚れを落とす特長を実演することで、婦人会を中心に口コミが広がり、ハイネリーは大ヒット商品となった。

◆時代に合った製品を開発
 固形石鹸を液体化する研究に取り組み、94年に製法特許を取得。また省資源、ゴミの減量など環境に配慮した商品が評価され、「兵庫県環境にやさしい事業者賞」を受賞した。大腸菌O157の流行以降は化粧品製造許可を取得し、ハンドソープの売上げも伸ばしている。
 現社長の水本克治さんは、自分に厳しくいつも研究開発のことを考えていた父から会社を引き継いだ。「『人は石垣、人は城』と言われるように従業員一人一人を大切にすること。小さな約束を守りお客さまとの信頼関係を築くこと」を肝に銘じ、今後もお客が求める天然素材にこだわった製品開発に力を注いでいく。

(経営指導員 納田秀史)