No.51

2013-11-28

山城機工株式会社

代表者
岡西 栄作
創業
1951年
業種
精密機械加工
住所
神戸市長田区駒ヶ林南町1-79 
電話
078-739-7030
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逆境と対峙する度、成長を遂げる革新企業

積極投資で苦境を打開
 同社は、長田港西インナー第四工業団地で産業用機械の部品加工業を営む。創業は1951年、養成工として技術を磨いていた現社長の祖父が、小さな鉄工所を構えたのが始まりだった。高度経済成長期には、大手鉄鋼メーカーの下請業務を中心に順風満帆だったが、産業構造の転換により、重厚長大型産業が低迷すると業況は瞬く間に悪化した。
 社長の岡西栄作氏は、「元請先に翻弄される下請企業の脆さから倒産危機に陥りました。その反省を踏まえ、技術力で評価される企業に生まれ変わるべく、何とか資金を捻出し、精度の高い加工が可能な設備を導入しました」と振り返る。その後、ハイテク産業の成長に伴い、半導体ロボットや医療関連の精密部品の需要が増えると受注が一気に舞い込み始めた。

卓越した技術力と安定した品質の追求
 ハイテク産業の部品加工では厳しい品質水準が求められる。同社の卓越した技術力は、高速マシニングセンターやワイヤー放電加工機など機械設備だけではなく、従業員の熟練した技能によって支えられている。「人材育成は容易ではありません。世代間の円滑な技能承継を進めながら、新しい技能の習得を促し続けてきた成果です」と力を込める。
 加工した製品の寸法から形状までを細かく確認する検査室には、巨大な3次元測定機が鎮座する。「短時間で高精度に製品を測定し、わずかな異常も見逃しません。納得いただける製品を作り続けることが我々の使命です」と表情を引き締める。

新たな市場開拓に向けて革新は続く
 2010年、品質マネジメントの国際規格であるISO9001を取得した。「リーマンショックで業界全体が沈んでいる時期だからこそ、地盤を固めておきたいとチャレンジしました」と語る。さらに来年、航空宇宙産業の品質マネジメント規格であるJISQ9100を取得すべく準備を進めている。
 「航空産業は将来性が見込まれる分野。参入し、柱となる事業に育てていきたい」と意気込む。創業から幾多の困難を乗り越えながら、成長を遂げてきた同社の革新に終わりはない。

(経営指導員 納田秀史)