No.69

2014-11-07

ラブネスト製菓株式会社

代表者
清水延幸
創業
1953年
業種
チョコレート菓子製造・卸売
住所
神戸市東灘区御影塚町2-1-18
電話
078-851-0259
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半世紀に渡り愛され続けるチョコレート菓子

戦後のチョコレート人気の波に乗って成長
 ラブネスト製菓が産声を上げたのは1953年。戦時中、わが国ではカカオ豆の輸入が途絶えチョコレートの生産が制限されていたが、戦後間もなく、アメリカ製チョコバーのあまりの美味しさに驚いた現社長の父・清水久新(ひさよし)さんが、多くの人にも味わってもらいたいと中央区二宮町でチョコバーの製造を始めた。

 以降、同社はチョコレート需要増加の波に乗って順調に売上を伸ばし、1960年に法人化、64年には本社・工場を東灘区に移転拡充した。

品質保持のため遊技場向け商品に
 主力商品のチョコバーの原材料であるチョコレートとピーナッツは劣化が早く、管理が難しい。いくら製造の段階で注意を払っても、流通や販売の段階で雑な管理をされ、結果的に「不良品」となってクレームを受ける事も少なくなかった。

 商品の品質低下を防ぐため、久新さんは販路を限定することを決意。遊技場向けの商品を扱う会社の倉庫がチョコレートの保存に適していることから、77年に販路を遊技場向けにシフトした。これが同社の製品が一般小売店の店頭で見かけない理由である。

OEM生産で業績を回復
 創業者の次男で現社長である延幸さんが社長に就任したのは84年のこと。
 社長である父が目を患い、仕事に支障をきたすようになったため、サラリーマンの傍ら家業の経理を手伝っていたところ、メインバンクの支店長の勧めもあって、社長に就任し会社を発展させることを決意したという。

 長らく会社の業績は安定していたが、96年頃からのパチンコ店の減少に伴い、売上が減少。これを乗り切るために、延幸さんは小ロットでのOEM生産に舵を切り、経営危機を克服してきた。

 こうした取り組みの結果、以前は遊技場向けの売上が7割であったのに対し、現在では他社商品のOEM生産が7割に上っている。

 今後の課題として、延幸さんは「チョコレートの需要が落ちる暑い時期にも売れる商品を開発したい」と意欲を燃やしている。同社がチョコレートの味わいを伝えて半世紀。これからも研究を重ね美味しい商品を提供しようと、延幸さんの目は次の半世紀を向いている。

(経営指導員 藤原康展)