No.95

2016-03-11

株式会社天竹工務店

代表者
天竹功一
創業
1960年
業種
建築工事
住所
神戸市長田区山下町2-2-10
電話
078-631-2888
ホームページ
http://amatake.jp/
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愛する長田とともに

不易流行
 同社は、徳島県で家具職人をしていた現代表取締役 天竹功一さんの父・岩市さんが1960年に神戸で創業した。天竹さんは大学卒業後、建築現場や設計事務所などで経験を積み、25歳の時に同社に入社。父の指導のもと、日本の風土にあった伝統的な木造や土壁、瓦にこだわった建築物などを多く手掛けてきた。
 しかし、阪神・淡路大震災で崩壊した長田を目の当たりにした時、天竹さんは「不易流行」という言葉を考えずにはいられなかったと言う。「変わってはいけないもの」と「変わらなければならないもの」があり、こだわりは持ち続けても時代の変化や顧客の声を真摯に受け止め対応しなければならないと痛感した。

西代寺の再建を手掛ける
 近年、公共施設の耐震化が進む一方で、民家の耐震補強は遅れている。こうした中、同社は耐震地域相談員として認定されている「神戸市すまいるネット登録店」や、「兵庫県住宅改修登録業者」として、耐震補強工事など安全・安心な住まいづくりに取り組んでいる。
 また同社は、大規模な工事も手掛ける。「東寺真言宗 西代寺(長田区)」の再建では、質の高い木材の調達、匠の技を持つ職人を全国から呼び寄せるなど、図面設計から約5年の歳月をかけて完成させた。「我われ建築工事業の醍醐味は、平面図から三次元のモノを作り上げること。今回は、そこに寺院が持つ独特の作法や宗派としての思い入れなどが加わり、四次元のモノが出来上がった」と誇らしげに語る。

地域の顧客、歴史を次の世代へ
 親子二代に引き継がれてきた天竹工務店。顧客の世代が変わりゆく中で、息子・清裕さんが専務取締役に就任した。先代からの引き継いだ顧客やその歴史、そして長田の街をこれからも大切にしていきたいと語る天竹さん。「少しでも社会に還元できることがあれば」と地域のイベントやボランティア活動にも積極的に取り組んでいる。頼られる街の工務店を目指し、同社はこれからも長田とともに成長し続ける。

(経営指導員 黒田雅夫)